2021年7月13日から、銀聯カードのキャンペーン「UnionPay サマーキャンペーン」が開催されていましたが、思いのほかキャンペーン予算の消費速度が速かったのか、終わると見せかけて改訂され継続されています。2021年7月26日からの新キャンペーンとしてリニューアルされています。リニューアルされたキャンペーンには再度登録する必要があるので注意です。
上記がリニューアル前のキャンペーンに関するブログです。キャンペーンへの登録方法などは同じなので、ぜひ上記をご覧ください。本記事では新キャンペーンの紹介としております。
前キャンペーンとの比較
違いは下記の通りです。基本的に改悪ですが、キャンペーン中断ではなく縮小しているとはいえ継続してくれたのはありがたいです。
前回のキャンペーン | 改定後のキャンペーン | 備考 | |
割引率 | クレカ: 10% コード決済: 20% | クレカ: 10% コード決済: 20% | 変更なし |
1日あたり最大割引回数 | 3回 | 3回 | 変更なし |
キャンペーン期間最大割引回数 | 制約なし | 5回 | 大きな制約あり |
理論上の最大還元額 | 485,040円 (2,021×3×80) | 10,105円 (2,021×5) | 大きく目減り |
おそらく、このキャンペーンの主目的は、日本に住んでいたり訪れたりする中国人が中国で発行した銀聯カードを日本で使う場合を想定していたのだと思われます。なので、キャンペーン登録画面も中国語のみ。しかし、結果的に仕組み上、日本人が日本で発行した銀聯カードも割引をうけられてしまい、しかもその利用率のほうがはるかに高かったのかもしれません。また、三井住友カード発行の銀聯カードはキャンペーン対象外と記載されているものの、仕組み上割引はされているようですが、いつされなくなるかはわかりませんね。
キャンペーンの対象の取引
今回、キャンペーン対象かどうか、を判断するのは極めて困難で、かなり知識がないと「賭け」となってしまいます。日本のクレジットカード会社が発行する銀聯ブランドのカードを持っている場合、三井住友カードか三菱UFJカードかのどちらかだと思います。カード発行会社と利用店舗の組み合わせにより、キャンペーン対象だったり対象外だったりするのですが、それを決定づける要素として、加盟店側がどこの「アクワイアラ」と契約しているかという情報が決め手となり、しかもその情報は一般的に開示されておらず、利用してみて確認できたり想像できたりします。
それを理解するためには、利用者・加盟店とアクワイアラ・イシュア・国際ブランドなどの関係を簡単に理解しておく必要があります。まずは下記図をご覧ください。
消費者からみると、イシュアから発行されたクレジットカードを、加盟店で利用するというところしか見えませんが、裏ではこのような取引・契約が存在します。今回のポイントは、
アクワイアラとイシュアが同一の会社の場合はキャンペーン対象外になる
というところです。
たとえば、三井住友カードが発行する銀聯カードである三井住友銀聯カードで、アクワイラが三井住友カードである加盟店で買い物しても、キャンペーン対象外です。また、三菱UFJカードが発行するMUFG銀聯カードで、アクワイアラが三菱UFJニコスである加盟店で買い物してもやはりキャンペーン対象外です。
三井住友銀聯カードでキャンペーンの割引を受けようとすると、利用しようとしている店舗のアクワイアラが、JCBやセゾンカードといった三井住友カード以外であることを確認するか、あるいはよく分からないけど賭けでやってみるか、となります。
わたしは、わからない場合はとりあえずやってみる、という戦略をとっています。ただ、以前のキャンペーンは1日3回の制限はあれど、翌日にはまた利用可の回数が回復したので少額チャレンジに意味があったのですが、今回のキャンペーン見直しにより、少額で対象になってしまうと回数を消費してしまうので勿体ないです。従って私は、決済金額が5,000円以上あたりを目安にチャレンジすることにしています。
具体的ケース
では、具体的ケースを見ていきましょう。ところで、前項目でアクワイラとイシュアが同じグルーブの会社の場合はキャンペーン対象外ということを述べましたが、その場合は「オンアス取引」となり、国際ブランドのネットワークを介さずに取引データが伝送されます。一方、アクワイラとイシュアが異なるグループ会社の場合は「オフアス取引」となり、国際ブランドのネットワークを通じて取引データが伝送されます。今回のキャンペーンは、国際ブランドである銀聯(UnionPay)のネットワークを通る際に10%割引された金額がイシュアに伝えられるようです。
対象となるケース(オフアス)
アクワイアラ(UC)とイシュア(SMC)が異なるため、国際ブランド(UnionPay)のネットワークを介し、オフアス取引となり、キャンペーンが適用されます。私が訪れたGODIVAのアクワイアラはUCのようでした。レシートに表示されていました。
アクワイアラ(SMC)とイシュア(MUN)が異なるため、国際ブランド(UnionPay)のネットワークを介し、オフアス取引となり、キャンペーンが適用されます。ファミリーマートのアクワイアラは、SMCだと思われます。レシートには情報が見当たりませんでした。
対象外となるケース(オンアス)
アクワイアラとイシュアが同一(SMC)のため、国際ブランド(UnionPay)のネットワークを介さず、オンアス取引となり、キャンペーンが適用されません。
アクワイアラとイシュアが同一(MUN)のため、国際ブランド(UnionPay)のネットワークを介さず、オンアス取引となり、キャンペーンが適用されません。私が訪れたロフトのアクワイアラはMUNでした。
さて、いかがでしたか。難易度高めのキャンペーンですが、ゲーム性があって、しかも爆益なので個人的には好みです。
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